バドミントンスマッシュの打ち方フォームと練習強化方法「バドミントンスマッシュ編」

バドミントンの競技の中では、速い速度でシャトルを打ったり、ゆっくりとしたショットで、相手を翻弄するフェイントをしたり、緩急様々な球種を打ち分けて、相手を追い込み点数を取るという試合運びをしています。ネット際に落とすヘアピンショットや、ドロップショット、素早く打ち込むプッシュ、ドライブショットなど様々なショットがありますが、そのなかでも点を取り、試合を有利に進めるために効果的なショットの一つがスマッシュです。これは相手を攻撃するためのショットの中でも、一番攻撃的で、一番華があり、決まればスカッとすると、人気のあるショットです。甘いサーブの返球の時や、相手の体制が崩れ、甘い球が上がってきたときなどに、早いスマッシュを打ち込めば、体制の崩れた相手をさらに追い込んだり、一度で決まればスムーズに点を取ったりすることができます。試合運びを有利に進めるうえで、とても効果的なショットですが、打った球のスピードが遅いと簡単に相手にシャトルを拾われてしまいます。簡単に拾われてしまうと何度も強い力で打つ必要があるため体力を消耗してしまうこともあります。また、打った自分も体制が崩れているため、拾いにくい場所に返されてしまうと、逆に自分に不利になってしまったり、点を取られてしまったりする可能性もあります。できるだけ速いスピードのスマッシュを打てるようになるのは、試合運びをスムーズに進めるうえでもとても大切なことです。

今のバドミントンの世界トップレベルの選手では、スマッシュの初速は約493キロと言われています。この速度は、過去のものに比べて、道具の進歩や、フォームの改善、体の強化などにより、日々進歩していますが、その世界のトップ選手のスピードと同等の速さ、もしくは、それに近いレベルの球を打つためどのようにすればいいのでしょうか。また、速い速度のショットを打つためには、どのような訓練方法があるのでしょうか。

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インパクトの瞬間にラケットを握り込みヘッドスピードをあげる

スピードの速いスマッシュを打つためには、インパクトの瞬間にラケットを握りこみヘッドスピードをあげる必要があります。一瞬だけ強い力をシャトルに与えるほうが、より速いスピードでスマッシュが打てるようになります。

体全体に力を込めて、最初から強くぎゅっとグリップを握りしめている人が多くみられますが、そうすると体は十分に力を発揮することができません。

スマッシュを打つ時には、背中、肩、腕、手首、指先までの一連の動きが、スムーズに動いていないと、それぞれの力が十分に伝わらず、ラケットのヘッドスピードが遅くなってしまいます。

最初から強い力をいれて続けていると、関節や筋肉が固まってしまい体がスムーズに動くことができず、力を十分に伝えることができなくなってしまいます。

腰を回す力、肩を回す力、腕を振る力、関節を回転する力、手首を回す力、指を握りしめる力などがスムーズに次々と伝わることで、強い力を発揮することができるようになります。そのためにも、シャトルを打つ前には十分に脱力してリラックスした状態でいることが必要になります。

体の力が抜けていれば、より早く回転させ、力を筋肉に入れやすくなり、スムーズに動くことができるようになります。

そして、シャトルがラケットの面にあたるインパクトの瞬間に強くラケットを握ることで、さらに強い力を発揮でき、ずっと力を入れて握りしめている時よりも楽にラケットのヘッドスピードをあげることができます。

 

スマッシュを打つ時には、シャトルが高く上がっているので、上がっているシャトルに合わせて大きく振りかぶりますが、その時にはまだ、どこにも強い力はいれていません。シャトルがラケットの面にあたる瞬間に、中指、薬指、小指の3本の指にギュッと力を入れて握りしめます。親指、人差し指に力を入れすぎてしまうと、ラケット操作をミスしてしまいやすくなります。狙う場所とは違うところに飛んで行ってしまったり、アウトになってしまったり、ネットに引っかかってしまったりする可能性があるため、ラケット操作をする親指、人差し指には絶対に力をいれません。

ラケット操作に必要のない3本の指にのみ、瞬間的に力を入れることで、すべての力がスムーズにラケットからシャトルに伝わり、スピードの速いスマッシュが打てるようになります。

指に力を入れると同時に、手首のスナップを利かせて、腕、肩にも力を乗せるとヘッドスピードを上あげることができます。

 

着地の左足軸をつくる(右利きの場合)

右利きの人の場合は、シャトルがラケットにあたり、スマッシュを打って、ラケットを振り切った後に、左足で着地することになります。ジャンピングスマッシュなどの時には、大きく飛び上がって、スマッシュを打ち、左足で着地します。この着地の左足の軸をしっかりとつくることでも、スマッシュのスピードを上げることができるようになります。

野球のピッチャーがボールを投げるときなど、体を回転させずに投げるよりも、大きく振りかぶって体を回転させながら投げるほうが、球速が上がります。

腰や肩を回して、足を入れ替えて体を回転させることで、より強い力を生み出すことができるようになります。

 

バドミントンも同じで、シャトルを打つ時には、体を回転させたほうが、より力がラケットからシャトルに伝わりやすくなり、シャトルのスピードが速くなります。

 

ラケットを持っていない左手でシャトルの飛んでくる方向を指さすようなイメージで左手を上げると、体をシャトルが飛んでくる方向に向かって右側に体をねじることができます。右ひじを、弓を引くようにして後ろへ反らせて、体を回転する準備をします。

シャトルが飛んできて、右足で踏み込む瞬間に、左手を勢いよくおろすと、体が回転しやすくなります。そして、シャトルを打つ瞬間に腰や肩を回転させ、腕を回し、手首のスナップを利かせて、中指、薬指、小指の三本の指にギュッと力を入れてグリップを握りしめます。

シャトルを打ったその瞬間には、体が回転しているので、すぐに左足で着地します。

このときの軸をしっかりと作り、地面に着地します。左足のかかとは付けずに、足首のクッションを使い、地面をしっかりと踏みしめるようにすると、着地が安定するだけでなく、次へのショットへ向かっての動きがスムーズに踏み出せるようになります。

ジャンピングスマッシュの時などは特に、高く飛び上がっているため、左足の軸をしっかりと作り着地するようにしないと、きちんと回転できないだけでなく、足首のねんざなどの原因にもなりかねません。

頭の中のイメージでも左足をきちんと地面につくように意識しておくようにしましょう。かかとの上げ下ろしなどで、ふくらはぎや、土踏まずなどの筋肉を鍛えておくと、ねん挫などのけがをすることもなくなり、着地の軸がぶれることなく、安定して左足をつくことができるようになります。

そうすることで、その前の回転が、安定して、より速い球が打てるようになります。

 

練習方法:脱力の状態から全身に力を入れる

スマッシュを打つ一連の動きの中で、とても重要なのが、脱力の状態から急激に全身に力を入れ、そしてまた脱力の状態に戻ることです。

先にも述べましたように、常に力を入れてグリップをギュッと握りしめているとインパクトの瞬間だけに力をいれることができなくなってしまいます。

筋肉が固まっていては体をスムーズに動かすことができなくなってしまいます。

素早い対応ができなくなるだけでなく、力をスムーズに伝えることができないので、ラケットのヘッドスピードも遅くなってしまいます。

また強い力をラケットからシャトルに与えることができないので、早いスマッシュを打つことができません。

スピードの速いスマッシュを打つためだけでなく、バドミントンの競技中は常に、脱力の状態から、急激に全身に力を入れ、そしてまた脱力の状態に戻るという一連の流れを意識しておく必要があります。

そのような流れの練習方法としては、脱力の状態で、リラックスして立ちます。

頭、肩、体、腕、足、手首、すべての筋肉から力を抜きます。

ブラブラと腕を振ったり、手のひらを揺らしたりすると、力が抜けやすくなります。

そして、一瞬で力を入れる。手を握りしめ、体全体に力を伝えて、ギュッと一瞬体全体を緊張させます。そしてまたすぐに、体をブラブラと降るようにして、リラックスします。

リラックスして脱力できたらまた、一瞬で力を入れる。そして力を抜く。普段からそのように意識していると、体だけでなく心の緊張も解けやすくなり、緊張するような大事な試合でもより良いパフォーマンスを発揮しやすくなります。

 

スマッシュを打つ前には、リラックスして、ラケットもブラブラ揺れているような状態で、体の力を抜いています。そして、シャトルを打つインパクトの瞬間にギュッと力を入れて緊張させます。そして、打ち終わったあとはリラックスして脱力します。

リラックス、力を入れる、リラックス、これを繰り返すことで、ラケットのヘッドスピードを上げる、体の軸をずらさないようにする、そしてきちんと着地する、軸がぶれずに着地することで、打ち終わった後の体制が悪くなることなく、次の攻撃へつなげることができるようになります。

脱力の状態から、一瞬で全身に力を入れ、そしてまた脱力するという動きを繰り返すことで、これらのすべての動きが効率的に行えるようになり、体がスムーズに動いて、より有利な試合展開を運ぶことができるようになります。

 

バドミントンスマッシュのまとめ

最初からスマッシュがどうしても難しいって方は、下記の動画を参考にスタートする事をおすすめします。

トップレベルの選手のスマッシュ速度に近づけるための、打ち方フォーム、練習方法としては、まず、打つ前には常にリラックスして、体全体の力を抜いておくことが大事です。

そして、シャトルを打つ瞬間にだけ力を入れ、打ち終わったらまた、脱力の状態に戻しておくことが、次の攻撃へスムーズに移れるようになります。

トップレベルの選手になると、なかなか一度のスマッシュで決めることは難しくなってきます。

何度もスマッシュを打つか、きわどいコースを狙うなどして、何度もラリーを繰り返す必要があります。ラリーを続けていくためにも、リラックスして力を抜いておかないと、体力が続かなくなってしまいます。効果的に脱力の時間を作っておく必要があります。

そして、早いスマッシュを打つためには、ヘッドスピードを上げる必要があります。

ラケットのヘッドスピードを上げるためには、インパクトの瞬間だけにギュッと力を入れるほうが効果的です。シャトルがラケットの面にあたるインパクトの瞬間に中指、薬指、小指の三本の指をギュッと握りしめるようにすると、力が効率的にシャトルに伝わり、シャトルのスピードが上がります。腰、背中、肩、腕などの回転する力をすべてシャトルに与えるためにも、軸がぶれずに回転させる必要があります。

そのためには、着地の左足の軸をしっかりと作ることが大切です。

しっかりとした軸ができていれば、安定して体を回転させることができ、素早い回転の動きがシャトルのスピードにつながります。

無事着地した後には、再び脱力の状態に戻ります。こうすることで、相手からの返球に素早く対応することができるようになります。

きちんと左足で着地していることから、しっかりと地面を蹴って、次のシャトルの落下地点までスムーズに移動できるようになり、相手の攻撃をはねのけたり、自分から攻撃を仕掛けたりして、試合運びを有利に進めることができるようになるため、次の準備のためにも、すぐにリラックスの状態をつくることも大切です。

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