バドミントンは頭脳戦のスポーツです。

ラリーでいかに相手の読みの裏を突くか。

長いゲームでいかに体力を温存するか。

守りだけでなく、多彩な攻撃パターンを持つ事がゲームの勝敗を分けます

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相手に揺さぶりをかける「ドロップ」と「カット」について

今回は、バドミントンのゲーム中、相手に揺さぶりをかける「ドロップ」と「カット」についてご紹介します。

速いスマッシュだけではバドミントンは勝ち上がれないのです。

 

ドロップとカットの違いって?

バドミントンの国際試合と言ったレベルの高い選手のフォームを見ると、ドロップとカットでフォームに違いがない事に気付くと思います。

「今からドロップを打ちます」「次はカットです」と宣言してから打つ選手はいません。

相手の読みの裏を突き、相手が動いた方向とは逆のコートに空いたスペースへシャトルを打ち込む。

バドミントンが頭脳戦と言われる所以です。

同じフォームからネットギリギリにふわりと落ちるドロップと、ドロップより速くキレのある角度で鋭く落ちるカット。

対戦相手にとって、ドロップか、カットか読めないように打つのが試合に勝つコツです。

 

ドロップとカットの違いは、インパクトの瞬間にあります。

インパクトの時にシャトルをラケットの正面で打つとドロップ。シャトルの側面を切る(カット)するように斜めにラケットを当てるとカット。

インパクトの違いだけでシャトルのスピードと角度をコントロールします。

 

ドロップやカットって必要なの?

バドミントンがパワーとスピードのゲームであれば、ドロップもカットも必要ありません。

繰り返しますが、バドミントンは頭脳戦です。

3ゲームマッチ。1ゲームは21点を先に取った方が勝ち。

※間もなくルール改定で、1ゲーム11点の5ゲームマッチに変更されます!

20対20で延長ゲームに入り、2点差をつければ勝ち。2点差がつかなければ30点を先に取った方が勝ち。最大で29対30まで続くルールです。

時間にすると2時間40分の記録もあるスポーツです。

 

長いゲームになれば相手はもちろん、自分も体力を消耗しますから、いかに自分に有利な展開でポイントを重ねるかがゲームの展開を支配するのです。

そんなゲームの流れを変えるのが、ドロップやカットなのです。

バドミントンやテニスのラリーを詰め将棋に例える人がいます。

自分のペースでゲームを進め、相手に主導権を与えない。

コートをいっぱいに使って相手を前後左右に揺さぶりをかけ、体力を消耗させる。

自分の意図した所にシャトルを落とし、相手のミスを誘う。

一打(一手)にそれぞれ意味があり、最後の決め打ちでポイント(王手)となる。

正にバドミントンは頭脳の勝負なのです。

スマッシュばかりの単調な攻撃ではなく、軽くシャトルを落とす。ネットギリギリまで相手を何度も走らせる。

ドロップ、カットの必要性は単調でパワープレーになりがちな初心者からステップアップにも有効です。

 

ドロップ、カットを打つには

ドロップとカットの違いは先述の通り、インパクト時のラケットだけです。

打点はドロップ、カットとも頭の上、オーバーヘッドストロークで打ちます。

相手が打ったシャトルをドロップ、カットで打ち返すにはシャトルを正確に頭の上の打点で迎える姿勢がコツになります。

そのため、フットワークが欠かせません。素早くシャトルの落下点に入れるように前後左右のフットワークを練習しましょう。

 

打点の高さ、位置はプレーヤーの身長によってそれぞれ異なります。

ノック練習を繰り返して自分に合った打点を見つけて下さい。

一人でノック練習が難しい場合には、バスケットゴールや天井からシャトルを紐などで吊り下げて、自分に最適な打点に調節しましょう。

ノック練習でも実際のゲームを意識したトレーニングが必要です。

素振りもドロップ、カットを意識する事で上達のトレーニングになるので気になる方は素振り記事を参照ください。

ドロップ、カットとともにスマッシュと同じフォームからスピード、角度の違うシャトルを打ち分けます。

スイングの時にいかにもドロップを打ちます、と分かるような遅いテイクバックではゲーム中に相手に読まれてしまいます。

ドロップ、カットもスマッシュでもテイクバックからインパクトまで同じフォーム、スイングで打ち分けられるように意識して練習しましょう。

ポイントは

リズムを意識するとスイングの練習になります。

「1」でテイクバックに入り、「2」でインパクトと考えれば、ドロップもカットも「1」のテイクバックまでは同じで「2」のインパクトだけラケットの打面をコントロールすれば良い事になります。

「1」、「2」、「1」、「2」と繰り返し練習してインパクトの瞬間にラケットを正面にしてドロップ、シャトルを切るようにラケットを斜めにしてカットのコツをつかんで下さい

フォームの落とし穴、両手の使い方

同じフォームでシャトルに異なる動きを与えるドロップとカットですが、意外な落とし穴があります。

それは、ラケットを持たない方の手です。

これは指摘されるまで自分では気付けないフォームの落とし穴です。

ラケットを持つ利き手は同じフォームに出来ても、反対の手がドロップの時は曲がり、カットの時は伸びているようでは、相手に「今からドロップ(カット)を打ちます」と宣言しているのと同じです。

利き手も反対の手も同じフォームでドロップ、カットを打ち分けられる様にしましょう。

動画を自撮りしてフォームをチェックするのも効果的です。

 

試合でどう使う?

バドミントンのシャトルはどれくらいのスピードで飛ぶのかご存知でしょうか?

ここに面白い記録があります。計測のためだけですが、時速493kmという速度でシャトルは飛ぶそうです。リニアモーターカー並み、ジェット旅客機の離陸スピードより速いシャトルを想像出来ますか?

実際の試合では、時速332km。これも新幹線と同じくらいの速度です。

もっともこの速度はシャトルの初速でコートに届くまでには空気抵抗でかなり減速されます。それでも、バドミントンコート(縦13.4m、横6.1m)を小さなシャトルが飛び交うのですから体感スピードはかなりの速さになります。

そして、このスピードこそドロップ、カットを試合で活かす使い方なのです。

スマッシュと同じフォームからネットギリギリにゆるく落とすドロップとより鋭い角度で落ちるカット。

スマッシュとのスピードの落差こそこの攻撃の特徴です。

ドロップの連続で相手をネット際に誘い出し、またドロップと見せかけてスマッシュでポイントを取る。スマッシュで相手をコート後方に追いやっておいてカットでコート前方にシャトルを落とす。

 

ゲームの流れを支配して相手に主導権を握らせない。

バドミントンは頭脳のゲームである事を意識して試合に臨みましょう。

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